延びすぎた寿命 ジャン=ダヴィド・ゼトゥン著 長生きの限界と社会の不備 - 日本経済新聞

人類の寿命は、18世紀から現代に至るまでじわじわと延び続けてきた。本書は膨大な医学史の文献を駆使して、長寿と健康をもたらした要因が何であったのかを浮かび上がらせていく試みである。そして21世紀になって寿命の延びに限界が見えてきたことにも触れている。本書の圧倒的な情報量には驚かされるが、もっとも面白かっ…